2015年10月15日木曜日

アメリカで、エレベーターで居合わせた人に気軽に話しかける意味がやっとわかった ビジネスで出くわした英語

アメリカ エレベーターの中であいさつすること 英語できなくてもビジネスでなくても

日本では、エレベータの中で知らない人に話しかけるどころか、あいさつさえも絶対ありえませんね。

ところが、アメリカでは相手が気軽にHelloとかHi, how're you doin?と声をかけてきて、めちゃくちゃとまどいました。

そんな日々が続いていたある日、一冊の本に出会い、気づきをくれました。

コミュニケーション力をつけたくてたまたま買った本に、その意味が書いてありました

『P&G式伝える技術 徹底する力―コミュニケーションが170年の成長を支える』 (朝日新書) 高田 誠 (著)

高田さんは外資系企業P&Gに長くお勤めの方で、その職場体験から学んだコミュニケーションの仕方をつづったのがこの本です。

正確に覚えていないのですが、その本の中に『エレベーターの中であいさつを交わすのは、「わたしはあなたの敵ではない」というメッセージを相手に送るため』といったことが書いてありました。

理由が分かると、気にせずに英語であいさつができるようになりました。なにせ、相手に怪しまれないようにしないと(汗)いけませんからね。

アメリカには人種・考え方の違う人ばかりです。みんなが黙っていたら、他人どうしで疑心暗鬼になってしまいます。見ず知らずの日本人学生がハロウィーンの仮装で家を訪ねてきたら銃で撃ち殺した、なんて事件も実際にありましたね。

ましてやエレベーターの中は密室です。見ず知らずの日本人と二人きりになった相手は、どんな気持ちでいるかを考えてみました。そして「わたしはあなたの敵ではない」というメッセージを相手に送るのがどれだけ重要か、気づかされました。それからは、とにかくこちらからHi.というか、軽く会釈をしたりするようにしています。相手もニコリとほほ笑んでくれて、エレベーター内も何となく穏やかな空気になります。

あいさつはグローバル力のひとつ 英語ができなくてもビジネスで英語を使わなくても

海外でのビジネスは(日本でも同じでしょうが)、相手といかに早く距離感を縮めるかが成功のポイントだと思います。その意味では「わたしはあなたの敵ではありませんよ、一緒にビジネスをやりたいのですよ」という気持ちをはっきり伝える必要があり、”あいさつ”はその最も簡単な方法です。

あまり海外進出の進んでいない会社では「英語ができないし外国人と働くことがないので自分にはグローバル力がない」と嘆く人がいますが、私が管理職だった頃は、”あいさつ”ができるかどうかでグローバル力の有無を評価していました。具体的には、『同じ会社の見知らぬ社員でも、すれ違えばあいさつができるか』で判断していました。

まとめ

  • 「あなたの敵ではありませんよ」というメッセージを送るため、エレベーターの中では進んであいさつをする。
  • 見知らぬ同僚にすれ違ったときにあいさつできるかが、グローバル力の有無
  • 英語が話せなくても、あいさつはビジネスの武器。

上のことが腑に落ちれば気軽にあいさつができるようになって、次第に英語への過剰な意識が薄まり、ブロークンな英語でも会話が楽しくなってくると思います。

photo credit: Leigh in the elevator via photopin (license)

0 件のコメント:

コメントを投稿